趣味日記(仮)

理系大学生の趣味の日記(メモ)です。主に映画、読書、ゲーム、ファッションなどなど。

「さよならの朝に約束の花をかざろう」感想

f:id:denden2018:20180302092720j:plain

あまり注目していなかったけどネットで高評なので、なんの予備知識や期待もせずに「さよならの朝に約束の花をかざろう」を観てきました。

 あらすじ

数百年の寿命を持つ普通の人間とは違うイオルフという民族(?)が平和な日々を送っていると、その長寿の血を利用しようとする普通の人間の民族に襲撃される。

その時に逃げ出すことができた主人公のマキアは、帰るところも仲間も失ってしまうが、一人の赤ん坊と出会い、その子を育てることを決意。その子供と最初は少女だったマキアが母として苦労しながら成長していく話です。

 

つまり同じ世界に人間とは違う民族がいたり、ドラゴン的な神話の生き物が出てくる感じでゲームやアニメでよくある設定。その世界の中でも貧困であったり、権力者、紛争があるといった現実的な物語だった。

 感動して大号泣

率直な感想としては、本当に面白かった!そして、めちゃめちゃ泣いてしまった!これに尽きる。話のテンポも良かったし、音楽も世界観と見事にマッチしていた。作画、声優も違和感なく文句なしで良かった。

 

「母と息子」という関係で生じる感情や変化をふんだんに表現されてて、絶対誰しもグッとくるものがあるはず。観た人全員が感情移入するかは別として、男性は母へ、女性は子供への愛情とか考えさせられるんじゃないかな、とか思ったり。

 

唯一の要望としては、2クールアニメ(25話)とかで色々深い話までやっても良かった。でもそれほど世界観に引き込まれるってことだし、映画は短いなりの良さがあると思う。それに映画じゃなきゃあんまり泣けないしね。

 

ということで、結構本気でオススメできるのでアニメ映画興味ない人も是非観てほしい。

 

評価:★★★★★ 5/5点!

 

↓以下ネタバレ感想

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

前述した通り、世界観に引き込まれすぎてもっと話が見たい!って素直に思った。特にエリアルとディタが再開して結婚する流れとかも気になる。あとラングがマキアに想いを寄せるシーンとかももっとあると良かったね。(結果的にやんわり振られるから心が傷つくだけだが…)

 

個人的なこの映画のテーマは「母」と「出会いと別れ」。まず「母」に関してだけどマキアが苦労してるシーンは本当にどこも泣いてしまった(涙) 自分が生きていくだけで背一杯の環境で、周りから軽蔑されたりエリアルに反抗されたり、イオルフのみんなのことも考えたりしながら泣くこともやめるなんて頑張りすぎだよ…。きっと最後にマキアが泣いてしまったときの色々な想いは計り知れない。

 

「出会いと別れ」はイオルフに課せられた宿命であるけど、「愛すれば余計一人になる」ってのは人間も同じな気がする。哲学的な話になりそうだけど、出会いがあれば別れがある、その別れを悲しいものにするか幸せなものにするかっていう最後のオチは結構共感してしまった。

 

でもやっぱりこの脚本を考えた岡田麿里さんは凄い、容赦なく人殺す!(笑) 理屈なく突然キャラクターが死ぬ作品は感動もクソもないけど、しっかり構成されて生と死が起きるから心が動かされるのだろうね。ちなみにオルフェンズは大好きです。

 

割と語りつくせないほどどの場面も面白かったし、また観たいなって純粋に思えた作品だった。